産後ママに必要な栄養素とその効能
出産後のママには、子育てと自身の母体の回復に必要な栄養をとることが大切です。
出産を経た女性の体は、交通事故で重傷を負うほどのダメージがあると言われています。
そして、子供を産んだママは体を元気にするだけでなく、子供を育てていく必要があります。
そのためには、健康で元気な体になる栄養がとても大切です。
多くある栄養の中で、特に出産後に摂るべき栄養素の代表が下の5つです。
- 葉酸
- 鉄分
- ビタミンC
- たんぱく質
- カルシウム
まず葉酸は、妊活や妊娠中も多く摂った方が良いとされています。赤血球の合成を助けて、貧血やめまいの防止に役立つビタミンです。赤ちゃんにとっては、二分脊椎症と呼ばれる脊椎の未分化による、奇形を防止するために必要とされています。
赤ちゃんが健やかに成長するためにも、出産後の女性は、母乳で赤ちゃんに与えられるように普通よりも多く摂るべき栄養です。
鉄分は、体内のヘモグロビンの合成にはなくてはならないミネラルです。うまれたばかりの赤ちゃんは特に血液を増やす必要があります。また、ママも母乳を安定的に作り出すには、多くの血液が必要です。
くわえて、出産時の出血から貧血になった体を回復させる役割もあります。
ビタミンCには、疲労の分解を助ける働きがあります。また、回復期のママの体の免疫機能を良くする働きもあるのです。
タンパク質は、出産したママと赤ちゃんの体を作るために必要な栄養素です。
成長だけではなく、傷ついた組織を修復することも大切な役割になります。
カルシウムは、子供の体の成長の骨の材料になる貴重なミネラルです。
また、出産によって、体内に取り込んだ骨の形成や維持を助けるエストロゲンが分泌されにくくなった母体は、骨がもろくなる傾向があります。それを防ぐためにも、カルシウムは積極的に摂りたい栄養素です。
出産祝いにフルーツを選ぶポイント
出産祝いのフルーツギフトで迷ったら、先ほど紹介した5つの栄養素のうち葉酸をメインに考えて他の4つのうちどれか同時に摂ることができるものが特におすすめです。
葉酸が多く含まれている食べやすい果物を紹介します。フルーツ100gあたりに含まれる葉酸の量をみていきましょう。
- ライチ:100㎍
- イチゴ:90㎍
- アボカド:84㎍
- マンゴ:84㎍
- パパイヤ:44㎍
- サクランボ:38㎍
この中で特におすすめなのがいちごとアボカドです。
いちごをおすすめする理由は、葉酸だけではなく、フルーツの中でもトップクラスのビタミンCが含まれていることです。100gの量はいちごの場合中粒5つぐらいで、手軽に摂ることができる分量になります。
アボカドは葉酸が豊富なだけでなく、フルーツの中でも数少ない、良質のタンパク質を摂取することができるフルーツです。肉類とは違って植物性のタンパク質のため、脂質がなく、太る心配もありません。
くわえて、ビタミンEやカリウム、マグネシウムも豊富なため、出産後のむくみやイライラといった自律神経の乱れによる不調を解消してくれます。
妊娠中貧血やめまいの症状、イライラに特に悩まされたという方には、カルシウムと鉄分が多いフルーツがおすすめです。
きんかん、プルーン、キウイフルーツが特におすすめで、それぞれ100gあたり、80mg、43mg、30mgも含まれており、手軽に食べることができます。
鉄分をフルーツで摂るメリットは、ビタミンCも一緒にふくまれているため、相乗効果で少ない量でも体内に吸収されやすくなることです。
ほかにも、ももやいちじくは出産後の腸の調子を整える食物繊維も入っているので便秘がちの方におすすめです。
その人の健康状態にあったフルーツをあげよう
出産祝いにフルーツをプレゼントするなら、その人の好みも大切です。けれど、妊娠中に体調の悩みがあった場合は、その悩みを解消してくれる栄養素も考えて選ぶとより喜ばれます。
複数のフルーツを詰め合わせたギフトを贈る場合でも、喜ばれるギフトを選ぶポイントになります。
出産したママへの思いやりで、ひとときの幸せともに健康も底上げできるのが、フルーツをギフトとしてあげる魅力です。