きんかん(金柑)のおいしい食べ方 | 甘露煮やジャム、はちみつ漬けの簡単な作り方を紹介
そのまま食べても良し。甘露煮やジャムなど甘く煮込んでも良し。栄養がぎゅっと詰まったおいしい時期に、きんかんをさらに満喫できる食べ方をいくつかご紹介します。
「産後のダイエット中だから、糖質が気になるな」というママにおすすめのレシピも紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
きんかん(金柑)は、産前・産後のママにおすすめのフルーツ
きんかんはとても栄養価が高いフルーツです。
例えば、次のような栄養素が含まれています。
- ビタミンC・E・・・抗酸化作用が強く、細胞を守る
- 食物繊維・・・糖質や脂質の吸収をゆるやかにする、便通の改善
- カリウム・・・血圧の調整をサポート、むくみの予防
このように、きんかんは「からだの健康を維持するための栄養」を多く含み、内側から調子を整える力が強いフルーツです。特に産前・産後は、生活が変わることやホルモンの変化で体調がくずれやすい時期なので、きんかんのような抗酸化作用をもつ食品を、いろいろ組み合わせながら摂ることをおすすめします。
参考記事
きんかん(金柑)のおいしい食べ方
旬を迎えたきんかんは、おいしさはもちろんのこと栄養価もピークです。ぜひ、今回紹介する食べ方を参考にしていただき、旬のきんかんを堪能してみてください。
ヘルシーに生のまま
しっかりと熟したきんかんは、糖度が高くとても甘いです。ひと昔前までは露地で栽培するのが主流でしたが、現在ではハウス栽培が盛んになってきました。そのおかげで、皮も薄く糖度の高いきんかんがスーパーにも並ぶようになりました。
きれいに洗ったらそのまま食べても大丈夫。食物繊維をしっかりと摂りながら、きんかんの甘さと程よい苦みを味わってください。
※4才までのお子様とお召し上がりになる際は、小さく4つに切ってください。
クセになる甘露煮
もともと甘いきんかんですが、たっぷりの砂糖で煮つめる甘露煮も絶品。簡単な作り方を紹介します。ぜひお試しください。
【作り方】
- 使用するきんかんの量を計ります。
- きんかんの6割程度の砂糖(※)を用意します。
- きんかんはきれいに洗い、包丁で全体に切り込みを入れてください。
- 鍋にきんかんを入れ、かぶるくらいまで水を入れます。
- 4を加熱してきんかんに火を通しましょう。
- きんかんが柔らかくなってきたら2の砂糖を入れて少し煮詰めたら完成。
- 熱湯などで消毒した保存容器に入れて、1週間ほど冷蔵庫で保存できます。
※砂糖は上白糖だけでなく、三温糖やきび砂糖などでも合います。上白糖よりもコク深い甘味が出ますし、ミネラルが多く含まれるので健康志向の方にもおすすめです。
普段使いにおすすめのジャム
きんかんの栄養を毎日少しずつ摂れる甘酸っぱいジャムもおいしいですよ。ジャムはソースやドレッシング、スイーツにもつかえるので料理の幅も広がります。
【作り方】
- きんかんをきれいに洗います。
- きんかんを半分にカットし、種をすべて取りのぞいた後に千切りにします。
- 2の重さを計り、3~4割程度のグラニュー糖(※)を用意します。
- 2にグラニュー糖を入れて軽く混ぜ、20分ほど放置します(水分が出ます)。
- 4を鍋に移し、弱火でコトコト煮ていきます。
- トロリとしてきたら火を強めてさらに少し煮つめます。
- 果肉がやわらかくなりジャムっぽくなってきたら、レモン果汁をほんのり香るくらいに入れます。
- 粗熱がとれたら消毒をした容器に入れて完成です。
(容器をきちんと消毒すれば、おおよそ2週間程度は保存できます)
※グラニュー糖を砂糖・三温糖・きび砂糖などに変えても大丈夫です。糖質が気になる方は、最後に紹介する低糖質ジャムのレシピをご覧ください。
上品なはちみつ漬け
栄養価の高いはちみつときんかんの組み合わせレシピ。「ちょっと元気がないな」というとき、きんかんのはちみつ漬けをお湯で溶いて飲むのもおすすめです。とても簡単なので、料理が苦手な方もお試しください。
※ボツリヌス菌感染を防ぐためはちみつは1歳未満のお子さんには食べさせないでください。
【材料】
- きんかん 食べたい量
- はちみつ 適量
【作り方】
- きんかんはきれいに洗い、種をとって輪切りもしくは千切りにします。
- きんかんを容器にいれ、包むようにはちみつを入れます。
- 2を冷蔵庫で1日程度おけば完成です。
※はちみつの量を少なくする場合は、途中できんかんを返し、まんべんなく浸かるようにしてください。
お洒落なシロップ漬け
きんかんをちょっぴりおしゃれなシロップ漬けにするのもおすすめ。少しの洋酒を加えることで一気に大人の味に。お子さんが寝静まった夜のリラックスタイムにいかがですか?
※洋酒は数滴、香り付けで入れる程度なので妊娠中や授乳中も大丈夫ですが、気になる方は避けてください。
【作り方】
- きんかんはきれいに洗い、半分にカットして種をとります。
- きんかんの重さを測り、8割ほどの砂糖(※)を用意します。
- 鍋に1を入れ、浸るくらいの水と2を入れてコトコト煮込みます。
- 柔らかくなったら火を止め、粗熱がとれたら洋酒を適量加えて完成です。
(消毒した保存容器であれば、冷蔵庫で1週間ほど保存できます)
※砂糖は上白糖だけでなく、三温糖やきび砂糖などでも合います。上白糖よりもコク深い甘味が出ますし、ミネラルが多く含まれるので健康志向の方にもおすすめです。
きんかん(金柑)はたくさん食べても大丈夫?
きんかんは、ダイエットや健康に良い栄養素が多く含まれます。しかし「いくらでも食べても大丈夫」というわけではありません。きんかんに含まれる糖質は果糖が中心なので、多くても1日10個を目安にしましょう。
【参考】10個食べた場合のカロリーや糖質は次の通りです。
- 140Kcal
- 糖質25.0g
※きんかん1個を20gを過程した場合
生のきんかん10個程度のカロリー・糖質であれば、間食として食べても大きな影響はないと考えられます。しかし、ジャムや甘露煮などは砂糖をたっぷりと使うので、食べる量には注意が必要です。
甘く味付けしたきんかんは、1日2~3個を目安に食べましょう。
白湯を150mlほど足して、温かいきんかんドリンクを作るのもおすすめです。
管理栄養士おすすめ!低糖質な金柑ジャムのレシピ
カロリーや糖質が気になるママにおすすめ、低糖質なきんかんジャムを紹介します。
砂糖を甘味料に置き換えることで、血糖値の上昇がゆるやかになるので産後のダイエットに励んでいるママは、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【材料】
- きんかん 適量
- ラカントS または エリスリトール 金柑の重さの4~5割程度
- お好みで生のレモン(国産)
【作り方】
- きんかんはきれいに洗い、半分にカットして種を除きます。
- 1をさらに細かく細切りにしましょう。
- 鍋にきんかんと甘味料を入れ、弱火で火にかけながらコトコト煮込みます。
- トロトロの状態になったら火を止め、粗熱がとれたらレモンをしぼります。
- 皮が気になる方はここでブレンダーまたはミキサーで軽く粉砕します。
お好みにより、レモンの皮を細かく刻んで加えるのもおすすめ♡
きんかん(金柑)の美味しさを引き立てる食べ方で堪能しよう
きんかんの苦みが活きるレシピを紹介しました。旬を迎えたきんかんは生のままでももちろんおいしいですが、甘く煮付けていろいろなお料理に活用するのもおすすめです。
また、作ったものを長く保存したい場合は容器をしっかりと消毒しましょう。煮沸した熱湯の中で10分以上浸ければ十分消毒できます。ぜひ取り入れてみてくださいね。